2024年5月3日
ワイズ ピンク(Y's Pink)は、2020年春夏ウィメンズコレクションを発表した。70年代のカウンターカルチャーのムードに、東欧の民族衣装のディテールを掛け合わせ“EASTERN PUNK”を掲げ...

アルマーニ

ワイズ ピンク(Y’s Pink)は、2020年春夏ウィメンズコレクションを発表した

70年代のカウンターカルチャー×東欧民族衣装

ワイズ ピンク 2020年春夏コレクション、東欧の伝統衣装に入り込むパンクの歪み|写真10

70年代のカウンターカルチャーのムードに、東欧の民族衣装のディテールを掛け合わせ“EASTERN PUNK”を掲げた今季ボンデージやダメージ加工といった、パンクスタイルを象徴する要素から見受けられるアナーキーな空気感と、文化伝統に根付いたクラフトやデザイン、異なる2つの要素を掛け合わせることで、ワイズ ピンク独自の世界観を構築していく

民族調のピースにもたらされた意外性

ワイズ ピンク 2020年春夏コレクション、東欧の伝統衣装に入り込むパンクの歪み|写真18

ボタンをたくさん並べたドレスやブラウス、襟の大きい白ブラウス、身体を包み込むようにゆったりとしたスモックドレスといった民族調のピースはいずれも、色彩をニュートラルに抑えることで、クラシカルで鮮やかな既存のイメージに摩擦を起こすバルーンスリーブのコートは、ハリのある生地で仕立て、ふわりとしたフォルムとは裏腹にソリッドなムードに仕上げた

ワイズ ピンク 2020年春夏コレクション、東欧の伝統衣装に入り込むパンクの歪み|写真17

足元を飾るのは、バブーシュのようなスニーカーや、ストラップが複雑に交差するサンダル、履き口の広いショートブーツなどいずれもアクティブなソールをあしらうことで、デザインに意外性を添え、現代的に仕上げている

ワイズ ピンク 2020年春夏コレクション、東欧の伝統衣装に入り込むパンクの歪み|写真5

サイケデリックなプリント柄のセットアップは、生地をたっぷりと使った分量感がポイント柄そのものはよく見るとエキゾチックにも見えるが、波打つようなドレープと模様が相まって柄が歪み、混沌とした印象を強めているエンポリオ アルマーニ ベルト コピー

極端なシルエットから浮き上がる歪さ

ワイズ ピンク 2020年春夏コレクション、東欧の伝統衣装に入り込むパンクの歪み|写真8

極端に袖の長いカットソーやシャツは、スタイリングにランダムなシルエットをもたらしているアルマーニ ジーンズ コピーグラフィカルなカットソーの上に重ねた白のトップスは、不均衡なフォルムによってラフな表情を演出し、ほつれた糸がノイジーなブラウスは、余った袖を折り返して固定することで、ユニークな輪郭を描き出す

ワイズ ピンク 2020年春夏コレクション、東欧の伝統衣装に入り込むパンクの歪み|写真6

また、ノイズを起こすのは袖だけではないストライプのブラウスとパンツにボリューム感のあるシースルーのノースリーブを重ねたスタイリングや、ロング丈のシャツワンピースの上からタイトなカットソーを重ねたルック、ショートパンツに組み合わせたルーズなオーバーサイズのジャケットなど、極端なウェアの組み合わせによって“歪さ”をあえて浮き彫りにしたルックも散見された